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Monitoring API Managerこのトピックでは、Azure アカウントで Anypoint Runtime Fabric をインストールする方法について説明します。
Runtime Fabric をインストールする前に、インフラストラクチャがハードウェア、オペレーティングシステム、ネットワークの最小要件を満たしていることを確認してください。 組織の運用チーム、ネットワークチーム、セキュリティチームは、これらの要件を確認する必要があります。 「Anypoint Runtime Fabric のシステム要件」および「Anypoint Runtime Fabric のネットワークとポートの要件」を参照してください。 |
Azure で Anypoint Runtime Fabric をインストールするには、次の要件を満たしていることを確認してください。
Anypoint ユーザーアカウントに「Manage Runtime Fabrics (Runtime Fabric の管理)」権限がある。
Azure ユーザーに VM、ディスク、仮想ネットワーク、ネットワークセキュリティグループを作成するためのアクセス権がある。
Azure アカウントにインフラストラクチャをプロビジョニングする十分なクォータがある。
VM の公開 IP を使用することが組織で許可されていない場合、既存の仮想ネットワークを使用することが必要になる場合もあります。 既存の仮想ネットワークを参照するように Azure Resource Manager テンプレートを変更します。
環境で実行されているすべてのウイルス対策エージェント (McAfee など) が無効化されている。
Runtime Fabric のインストールを開始するには、Runtime Manager から Azure Resource Manager テンプレートをダウンロードします。
Anypoint Platform から [Runtime Manager] に移動します。
[Runtime Fabric] を選択します。
作成した Runtime Fabric をクリックします。その状態は [Activating
(有効化中)] になっている必要があります。
[Download files (ファイルをダウンロード)] リンクをクリックします。
ファイルがダウンロードされたら、rtf-install-scripts.zip
ファイルを展開します。
rtf-install-scripts\azure
ディレクトリには、以下のインストールファイルが含まれます。
ARM-template-dev.template
: 開発設定要件のインフラストラクチャを記述する Azure Resource Manager テンプレート。
ARM-template-prod.template
: 本番設定要件のインフラストラクチャを記述する Azure Resource Manager テンプレート。
generate-templates.sh
: Mule Enterprise ライセンスダイジェストと初期化スクリプトを ARM テンプレートに挿入するために使用されるシェルスクリプト。このスクリプトは、Azure にデプロイするときに使用する JSON テンプレートを出力します。
generate-templates.sh
スクリプトを実行して、Azure Resource Manager テンプレートに Mule Enterprise ライセンスキーを追加します。
これらのテンプレートは、必要なインフラストラクチャをプロビジョニングするために使用されます。
Windows の場合、シェルターミナルエミュレーター (cygwin など) や Unix ベースのコンピューターが必要です。 |
組織の Mule Enterprise ライセンスキーファイル (license.lic
) を見つけ、
必要に応じて Unix 環境に転送します。
ターミナル・シェルを開き、azure
サブディレクトリに移動します。
以下をテキストエディターをコピーします。
RTF_MULE_LICENSE='' \ ./generate-templates.sh
ターミナルを使用して、Mule Enterprise ライセンスキーを base64 にエンコードし、コンテンツを RTF_MULE_LICENSE
の値としてテキストエディターに貼り付けます。
base64 -w0 license.lic # Linux base64 -b0 license.lic # OSX / MacOS
テキストエディターからコマンドをコピーし、azure
ディレクトリを参照するターミナルで実行します。
azure
ディレクトリの ARM-template-dev.json
および ARM-template-prod.json
ファイルの生成された出力を確認します。
生成された ARM テンプレートを実行して、Azure アカウントでインフラストラクチャをプロビジョニングします。次の手順では、Azure Portal を介してテンプレートを実行する方法について説明します。
VM をプロビジョニングするには、PEM ファイルとして非公開キーと公開キーが必要です。これは、SSH (Secure Shell) を介した VM へのセキュアなアクセスを有効にするのに必要です。 |
Azure Portal にログインします。
[リソースの作成] に移動します。
[Marketplace を検索] 検索バーから「テンプレートのデプロイ」と入力します。
ウィンドウの下部で [作成] をクリックします。
[エディターで独自のテンプレートをビルド] を選択します。
エディターの上部のバーで、[ファイルの読み込み] をクリックし、azure
ディレクトリから目的の Azure Resource Manager を選択します。JSON ファイルを選択する必要があります。
エディターにファイルの内容が表示されたら、[保存] をクリックします。
サブスクリプションの選択内容、リソースグループ、および環境のリージョンを確認します。通常、個別のリソースグループを作成する必要があります。
[設定] で、以下を入力します。
変数 | 説明 | 例 |
---|---|---|
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公開キーの文字列が含まれます。これにより、関連付けられている非公開キーを使用して各 VM に SSH で接続できます。 |
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エンコードされた Runtime Fabric アクティベーションデータを指定します。このデータにアクセスするには、Runtime Manager で Runtime Fabric を表示します。 |
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各 VM への SSH 接続を確立するときに使用するユーザー名を指定します。 |
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コントローラー VM ごとにプロビジョニングする Azure マシン種別を指定します。デフォルトは 2 コア、8 GB メモリです。 |
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ワーカー VM ごとにプロビジョニングする Azure マシン種別を指定します。デフォルトは 2 コア、16 GB メモリです。 |
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仮想ネットワークに指定するアドレス範囲を指定します。必要に応じて、ネットワークスペシャリストにお問い合わせください。 |
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仮想ネットワーク内で使用するサブネットのアドレス範囲を指定します。必要に応じて、システム管理者にお問い合わせください。 |
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インストーラー VM として機能するコントローラー VM を割り当てる IP アドレスを指定します。これは、指定されたサブネット範囲内の使用可能なアドレスである必要があります。 |
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選択された Azure リージョンでサポートされる更新ドメインの数を指定します。 |
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選択された Azure リージョンでサポートされる障害ドメインの数を指定します。 |
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ページの下部で [使用条件] を確認して選択し、[購入] をクリックします。
クラスターを形成するすべてのサーバーに Runtime Fabric がインストールされます。このプロセスは完了するまでに時間がかかります。完了すると、Runtime Manager に表示される Runtime Fabric の状況が [Active
(有効)] に代わります。
デフォルトでは、ARM テンプレートは各 VM の公開 IP アドレスを定義するように設定されています。必要に応じて、テンプレートを変更して publicIPAddresses を削除します。
|
Azure プロビジョニングプロセスを実行するには、次の手順に従います。
Azure Portal の左側のナビゲーションバーで、[リソース グループ] をクリックします。
Runtime Fabric インフラストラクチャをプロビジョニングするために使用するリソースグループを選択します。
[デプロイ] の [概要] ペインで、下のリンクをクリックします。このリンクは、1 Deploying
のように表示されます。
デプロイメント名 [Microsoft.Template] をクリックします。
インフラストラクチャとその状況のリストが表示されます。[更新] ボタンをクリックして、ペインと状況を更新します。
インストール中に進行状況を参照するには、各 VM の出力ログを確認します。
VM へのシェル (SSH セッション) を開きます。
/var/log/rtf-init.log
にある出力ログを確認します。
tail -f /var/log/rtf-init.log
各 VM の同じログを確認して、その進行状況を参照できます。
インストールが正常に完了したら、/opt/anypoint/runtimefabric/.state/init-complete
ファイルが作成されます。
Azure アカウントで設定されているポリシーや定義されているクォータによっては、プロビジョニングプロセスでエラーが発生することがあります。ARM テンプレートは、組織で設定されているポリシーに合わせて変更できます。 必要に応じて、ネットワーク管理者にお問い合わせください。
最大コアクォータの超過: Azure サポートにチケットを登録して、デプロイメントリージョンのクォータを増やします。十分なクォータがあると思われる場合、増加しているクォータで正しいリージョンが選択されていることを確認します。または、アカウントに固有になるようにリソースグループ名を変更します。
ネットワークポリシー違反: デフォルトでは、Azure リソーステンプレートで定義されるネットワークセキュリティグループは、サブネットレベルおよび各 VM の NIC で関連付けられます。会社のポリシーによっては、テンプレートを調整して関連付けを削除することが必要になる場合もあります。
インストールが正常に完了したら、オペレーションセンターにログインして Runtime Fabric インフラストラクチャの状況を表示します。オペレーションセンターへのアクセスとオペレーションセンターのユーザー名とパスワードの決定については、「Anypoint Runtime Fabric でのオペレーションセンターの使用」を参照してください。
デフォルトでは、Resource Manager スクリプトでは、オペレーションセンターポートをインターネットに公開しないように Azure ネットワークセキュリティグループが設定されています。公開 IP を使用してオペレーションセンターでクラスターを管理するには、公開 IP でコントローラーノードをプロビジョニングする必要があります。ポート 32009 での TCP 接続に対して 0.0.0.0 インターネットアクセスを許可するようにネットワークセキュリティグループを更新します。 |